2000年12月議会報告 Report

2000年12月

庁舎移転について・教科書採択制度について
 
○2番(溝口幸治君)(登壇)
 
 本日最後です。9月の議会の後に、貴重な予算をいただきまして、また先輩方の温かい配慮もいただきまして海外視察研修に行かさせていただきました。私にとっては非常に勉強になりまして、欲を言えば二十代の前半に行っておくと、また違った感性が身についたかなと思っております。まだ1人行けるそうですので、先輩方もぜひ行っていただければと思います。

 それでは通告に従いまして、質問を行います。  皆さんの期待にはそえませんが、川辺川ダムについては通告しておりませんので庁舎移転についてと教科書採択制度、2点について質問を行います。  
 まず初めに庁舎移転についてです。庁舎移転については私も、それから同僚の村上議員も検討委員会を一日でも早くつくって、人吉市としての方向性を示してほしいということで提案をしてまいりました。私たちの提案も受け入れていただいたようで、10月に庁舎建設研究委員会なるものを設置していただいております。
 研究委員会の設置につきましては、市長の決断に敬意を表するとともに、委員長の助役を初め、委員の皆様の熱心な議論に期待をいたしたいと思います。そこで、きょうは庁舎移転建設研究委員会について、より充実した議論がなされることを期待しまして、幾つか質問を行いたいと思います。

 まずは1番目に、庁舎移転建設研究委員会の基本的な考え方について、お聞きをしたいと思います。どのようなことについて検討されていくのか、また検討する上で重要になると思われるようなことはどういうことなのか。  

 2番目に、研究委員会設置後、10月からですね、きょうまで何回ぐらいの委員会が開かれたのか。またその中でどのような議論がなされたのか。それから研究委員会の組織といいますか、形態といいますか、研究委員会の内容についてお聞きをしたいと思います。  

 3番目です。今後どのように取り組んで行かれるのか。今後の取り組みについてお聞きをしたいと思います。これは委員長であります助役に、お答えをいただきたいと思います。

 教科書採択制度についてです。私がこの質問をするきっかけになりましたのは、私も所属しております青年会議所の活動の中で、日本青年会議所が出版しております「我が子に伝える誇りある近代史」という本を読んだり、それから中学生の子供を持つ親の方から、一度中学校の教科書を読んでみてくれと、今の教科書はどうもおかしいんじゃないかという声が寄せられたことでした。
 その「我が子に伝える誇りある近代史」の中にも書いてありますが、戦後55年が過ぎ、昨今は子供たちの心がすさんできておる。青少年による凶悪な犯罪が後を絶たない、その原因はどこにあるのか、1つには教育が挙げられるということが書いてあります。
  教育とは、今を生きる我々が、あすを担う子供たちに使命感と誇りに満ちあふれた大人になるよう教え育むものであり、1人1人の個性と能力を十分に発揮していくように育てるものです。
 しかしながら、現在の小中学校で使われている歴史教科書は、子供たちに誇りを持ち、公に尽くすという使命感を育てるというものからは、ほど遠い内容になっている。そういう内容になっているということではないでしょうか、とも言われております。  
 例えば、これは人吉の子供たちが使っている教科書ですけれども、このカラーのページ、ここには、日本の初代内閣総理大臣であります伊藤博文を暗殺をした韓国の方の記事が載っております。仮にも初代総理大臣なんですけども、その暗殺をした方がこういかにも英雄のような記事があります。
 それから南京大虐殺、南京虐殺事件につきましても日本軍は捕虜や武器を捨てた兵士、子供女性などを含む住民を大量に殺害し、略奪や暴行を行ったと、それから注意書きの中に、この事件は犠牲者が20万人といわれるが、中国では戦死者を合わせ30万人以上としている。こういった記事があるわけですけども、南京虐殺事件についてもいろいろな見方があるというのは、皆さんもおわかりになっていることだと思います。
 それから原爆投下と日本の降伏というところでは、8月15日は、私が小さいころは終戦記念日だということは教わっておりましたけども、この文からいきますと8月15日は朝鮮を初め、日本の植民地や占領地の人々にとっては民俗開放の日となったんだというようなことが書かれています。いつの時代を見ましても虐げられた民衆が権力者に、悪い権力者に対抗してきたんだというような記述が多いのは私も感じましたし、一緒に教科書に目を通したみんなも感じたことでした。  
  きょうは、ここで歴史認識について、歴史観について議論をするつもりもありませんし、歴史にはいろいろな見方があるということも、私たちも十分理解をしております。
  しかし、この教科書が子供たちにどんな影響を与えるのか、この子供たちが大人になった後の我が国の行き先はどこなのか、今を生きる我々が真剣に考えなければならない、そういう時期にきているのではないでしょうか。
  子供たちには日本古来の伝統と文化をふまえて、史実を歴史的事実に基づいてバランスよく教えなければなりません。外国の圧力による政治的事実によってねじ曲げられてはいけないのです。  
  ものごとには何事も2つの見方が並立をいたします。世界観にも現実主義と理想主義の2つが存在します。思想が人を幸せにするならば、いろいろな考え方があってよいと思います。
 しかしながら、この2つの世界観が相容れないようにお互いの国が共通の歴史認識を持つということは所詮無理なことなのではないでしょうか。なぜなら相手には相手の立場があり、我々には、我々の立場も見方も歴史もあるからです。相手は自分と違うということを原点に置かないと、相手を理解するということはできません。
  それぞれの国にはそれぞれの視点から見た歴史があって当然です。同じように日本には日本人の視点から見た日本史があらねばなりませんが、そんな教科書が今本当に必要とされております。  
 そこで、私も人吉市が使用している教科書をどのように決めているかということについて、とても興味がわいたわけですが、利用している教科書というのはこれなんですが、この教科書がいったいどうやって決まるのか、人吉球磨で使う教科書の採択の流れについて、お聞きをしたいと思います。 以上、1回目を終わります。
 
○助役(渕上憲男君)(登壇)
 
 溝口議員の方から私の方へ、4点ほど御質問がございましたので、お答えをいたしたいと思います。 まず、市庁舎移転建設研究委員会の基本的な考え方ということでございますが、庁舎移転建設問題は、これまでさまざまな機会で議論をされてきております。
  特に最近は中心市街地活性化対策の取り組みが検討される中で、市庁舎の移転問題が大きくクローズアップされました。市民の関心が高まっておりました。行政の的確な対応が求められております。
 市民サービスの拠点である市庁舎の移転問題については、本市のまちづくりの大きな課題として取り組む時期であろうということから、9月の22日に市長から検討委員会なるものを立ち上げてほしいと指示をいただきましたので、9月29日に部長会を開きまして委員会設置に向けての協議をいたしたところでございます。10月27日付で委員会設置規定が制定をされましたので、正式に委員会が発足をいたしました。
 委員会設置の目的は市庁舎建設の方法等について、調査研究を行うということでございますが、そのためには1つ目として現庁舎の現状と問題点の把握、2つ目に移転建設に必要な基本的条件の調査、3つ目に建設の方法、手法等について調査研究を行うということでございます。
 次に、研究委員会の進捗状況、研究委員会の内容、今後の取り組みということでございますが、先ほど申し上げましたが、10月27日に委員会が発足をいたしました。メンバーは私のほか、各部長、次長、関係課長の17名でございます。11月8日に第1回の委員会を開催しました。調査研究事項、方法等について意見を聞いております。
 先ほど基本的考え方の方で申し上げましたとおり、3つの事項について確認を行うとともに、建物確保の方法として単独方式、再開発方式、PFI方式等が考えられる。どのような庁舎が理想なのか、あらゆる角度視点から調査研究を行う。例えば、財源面、面積、利便性、バリアフリー、省エネ、今後の職員数、事務のOA化、IT社会等について確認を行っております。  
 今後、調査研究に当たりましては、資料の収集等の作業が必要となりますので、研究委員会とは別に、作業部会を設置することといたしました。部会は、各部委員会から御推薦をいただいた19名の職員を指名しております。11月20日に第1回の部会を開きまして、今後基本的な事項を調査するために、テーマごとに2ないし3つの班を編制して作業を進めることといたしております。 以上、お答えいたします。
 
○教育長(小林英敏君)(登壇)
 
 溝口議員の御質問にお答えいたします。  

 教育委員会に対しましての御質問は、教科書選択制度についての質問であったかと思います。教科書選定についての流れでございますが、まず教科書の発行に関する臨時措置法によって選定教科書についての定めがあります。
 次に義務教育諸学校の教科用図書のトショウ措置に関する法律によって教科書の採択のことが定められておりまして、熊本県におきましては採択区域を11地区に設定しております。
  それは、それぞれの地区に応じた教育を行われるために行うものだと思っております。人吉球磨はこの11地区の中の1地区でありまして、統一教科書を採用しております。  
 人吉球磨におきます教科書の選定の方法でございますが、球磨教育事務所のもとに人吉球磨郡部教科用図書協同選定委員会を設けまして、人吉球磨の各学校の校長、教頭、教諭の中から教科書研究委員としてお願いいたしまして、各教科ごと二、三名の研究員により約2ヵ月間かけまして、教科書の選定作業を行っていただきます。その研究員の研究結果の発表をもとにして、各教育委員会により採択の決定が行われております。  以上、お答えいたします。

○議長(犬童政頼君) 2番。
○2番(溝口幸治君)(登壇)
 
 2回目の質問です。 庁舎移転についてです。助役から一定の答弁をいただきました。今検討委員会をつくってスタートしたばかりだということだと思いますけれども、基本的な考え方は中心市街地活性化対策の取り組みが検討されている中で、庁舎移転問題はクローズアップされてきたと、市民サービスの拠点である庁舎の移転の問題は、本市のまちづくりに大きな課題として取り組む時期だということを述べられました。  
 それから組織について、進捗状況について、いろいろ御説明をいただいたわけですけれども、始まったばかりですので、助役にはできるだけ早い時期に人吉市としての方向性を示せるようにですね、研究委員会が充実した議論ができますようにリーダーシップをとっていただきたいと、そのように思っております。
 市民の中には、いろいろとこの庁舎移転については、議論があるわけですけども、都市計画課が行っております都市計画マスタープランの作成のためのまちづくり懇談会では、中心市街地というか、今九紺会の方たちが誘致活動をされている場所に、庁舎を移転することに対しては、反対の意見が出されているというように聞いております。
  またその一方、九紺会を初め中心市街地の方々は、一日も早く庁舎を移転することを望まれていることも事実です。いずれにせよ、早く市としての方向性を出すことが非常に大切なことだと考えております。
 庁舎移転については、町村合併の問題、本当に庁舎を移す適地の選定、先ほど答弁がありましたように建物の方法、PFIだとか、いろいろな方法もあるようです。それから財政面、市民の利便性といったいろいろと検討する課題があるようですけども、助役の申されてましたように、人吉市のまちづくりには大きな影響を及ぼす問題です。
 したがって、今度設置いただいた研究委員会への市民の期待も大きいのですが、実質的な作業は研究委員会の中にあります作業部会の中で行われていくということですので、特にこの作業部会の活動の環境は整えてあげるべきではないかと私は考えます。  
 そこで提案なんですが、委員会や作業部会が開かれるペースがですね、私も含め多くの皆さんは、ペースが遅いんじゃないかというふうに感じられていると思いますので、そのペースも早めていただいたらどうだろうかと、そのためには作業部会の下にといいますか、作業部会の意見を聞く中で、将来庁舎を移転したときに、そこで中心となって働くことであろう今の若手職員の中からもですね、庁舎移転に関しては、積極的な意見を聞くというような方法も、当然とられるとは思いますけれども、早い時期に始められたらいかがでしょうか。
  また日ごろは、委員になった職員の皆さんも日常の業務があり、なかなか大変でしょう。聞くところによりますと最近やけに検討委員会が多くなってなかなか大変だということも聞いております。
 夜中残って残業というか、極端にいいますと休みの日にでも適当なところがあれば視察に行っていただいたり、そんな形で情熱を持って委員会を開催していただく、そういう情熱を持った委員会であれば、残業代や研究に必要な予算をしっかりとつけて、環境を整えるべきだと考えますが、非常に人吉市にとって重要な問題でありますので、庁舎を移転するということは、まちづくりを進める視点から見ても、また30年後、50年後の人吉球磨にとっても非常に大事なことと思いますので、環境の整備をお願いしたいと思いますが、市長、このあたりについてはいかがでしょうか。お考えをお聞かせいただきたいと思います。
 先ほどお話ししましたとおり、庁舎をどこに移すかというのは、いろいろな意見が分かれております。9月の議会でも、一般質問のやりとりの中で、あくまでも現在九紺会の方たちが要望されてる土地というのは、選択肢の1つだということです。
 そのあたりが市民に対しては、どうも誤解して伝わっているようなところがあるようです。特に私が感じておりますのは、市民に説明する以前の問題で、市役所の職員の中でどれだけの方が、この中心市街地活性化計画の中からいろいろな議論があり、庁舎移転の問題が出てきたのか。
 国の政策の中で中心市街地の活性化を行うために、中心市街地活性化法、改正都市計画法、大店立地法、いわゆるまちづくり三法が整理され、それを受けて、人吉市が中心市街地活性化計画をつくり、中心市街地を設定し、それをもとに、商工会議所がどうやって計画を実施していくかということでTMO構想、TMO計画を策定し今まで議論をしてきたことを理解されている職員の方がどれだけおられるのか、私には非常に不安なところです。
 この政策は、国のあらゆる省庁が、縦割り行政の壁を超えて連携を図りながら、中心市街地活性化に取り組むと行った政策です。市役所の中でも、当然この問題については、各部、各課壁を超えて取り組んでいかなければならない問題だと思います。
 この件については、経済部長にお聞きをしますけれども、まず職員に対して、どのような計画、この庁舎移転に、なぜこういう庁舎移転の議論になってきたかという説明はどのようになされているのか。また市民に対しては、どのように説明をされていくのか。非常に誤解を生じているところがあると思いますので、経済部長のお考えをお聞きしておきたいと思います。

 教科書採択制度についてです。 教育長に教科書採択までの流れについて、一定の答弁をいただきました。文部省の検定を通った教科書があって、それを熊本県が11の地区に教科書用図書採択地区を設定し、人吉の場合、人吉球磨協同採択地区ということで人吉球磨の教育委員会が協議して決めていくと、その下に教育事務所といいますか、その人吉球磨教科所用図書協同選定委員会というのが設けられて、人吉球磨の各学校の校長、教頭、教諭の中から研究委員を決めて、2ヵ月ほど選定作業を行っていくというようなことだったと思います。
 要は文部省の検定を受けている教科書ですから、どれを選んでも悪いということではないということも、私も理解をしております。 今の御答弁の中で採択の流れについては、十分に理解ができましたけれども、それではその最終的に、その教科書を使うということを決定した理由、人吉球磨に地域性にあった教科書を選ぶということでしたので、その決めた理由は何なのか。
  それから選定委員会、研究委員会、各教科の先生を選べますけれども、その選ばれるというのはどういう理由で選ばれているのか、その2点について教育長にお尋ねしたいと思います。  以上、2回目終わります。
 
○市長(福永浩介君)(登壇)

 
 市庁舎検討委員会ですか、9月議会におきまして議会と執行部、一緒に勉強しましょうというようなことを申し上げまして、議会以外できちっと対応していく、勉強していく、少なくとも執行部がそういった検討委員会等を早く設けたらどうかというようなアドヴァイスを頂戴いたしまして、それを受けまして検討委員会を設置いたしました。  
  助役が申しましたような形で進めていきますが、まず基本的な大事な点を整理していきますが、同時に溝口議員が御指摘になりましたように、誤解といったものもかなりあるような気がいたします。
  これにつきましても、従前から再々ここで申し上げてまいりましたが、少なくとも市役所をどこにどうするということは、執行部も大変ですし、議会議員各位においてもやはり最大の関心事だろうと、このように思います。
 したがって、執行部がひとり歩きするんじゃなくて、また議会がひとり歩きするんじゃなくて、やはり常に情報を公開しつつ意見交換しながら進めていく必要があるかと存じますが、少なくとも対市民のということに対して申し上げますと、くどいように申しますけれども、ここの現在の麓町16番地というのは国の重要文化財の指定地域でございますので、文化庁から早く出ていけというように言われいる状態であるということを、やはり1人でも多くの市民に、まず知っていただきたいということでございます。
 それから市の財政状態も、県にいろんな面でもって依存するところ、極めて大でございますけれども、なかなか現状は数年間は、県の方にいろいろこのお願いをする部分が少なくなってくるではなかろうかと、そうしますとあらゆる市の行政において、厳しい状況下、そうしましすと、こういう大きな建造物に、果たしてどれだけ単費を投入していけるかどうかについても財源的な心配もございます。
 そしてなによりも、この現庁舎が昭和37年ごろに建設されたということでございますので、この建造物そのものの老朽度はどうなのか、危険度はどうなのか、いつも学校を改築する際、あるいは給食センターを改築する際も、その強度、耐用度、耐久度、そういったものを専門家に委託をするというようなことからスタートしてますので、当然この市庁舎においても、そのような作業がまずスタートになるかなと、このように思います。
 よってこの市庁舎の耐久度の調査費は、平成13年度の当初予算に組みたいというふうに考えてますが、まず対市民に対しては、そのようなこの市役所の現状はこうだというような説明、御理解をいただく、そして具体的には、物理的には現在の市庁舎がこういう状態ですというふうなことを、そのような専門家の調査によって公表していくと、そしてそういったものをふまえて、じゃ、この次のステップはどうしていくかというような議論に進んでいくのかなと、このように考えておる次第でございます。  
  よって現在の委員会、あるいは作業部会が議員御指摘のように、一生懸命この問題に取り組んでいけるような環境づくりにつきましても、この後も、鋭意心を配ってまいりたいと、このように思っております。
 
○経済部長(猪古昭洋君)(登壇)
 
 それでは、お答えをいたします。  

 九日町が市庁舎の候補地の1つであるというようなことで、市民それから職員の皆様方にどういうような説明をしていくのかということでございます。
 市役所移転につきましては、九日町、紺屋町を主体とした地区の皆様方が、活性化策の1つというふうなことで、複合商業ビルを自分たちで建設をいたし、その中に市役所にぜひ入居してほしいという要望があっておるわけでございます。
 市といたしましては、市庁舎が国指定の文化財の中にあって老朽化していること、それから先ほどお話ししましたように文化財の中にあると、こういうふうなことを合わせまして、9月議会で市庁舎移転につきまして問題が提起されておりますし、九紺会からの要望の経過もございますので、そういったことを受けまして 11月に市庁舎移転建設研究会が設置されたところでございます。
  市庁舎移転の候補地につきましては、今後候補地を検討する過程におきまして、九紺会から要望されている箇所も当然候補地の1つとして協議されていくものであると考えております。
 そういった中で、現在商工会議所等と協議しながら、市街地活性化の必要性を県連庁内に出向きまして説明をいたしております。こういった機会を利用したり、それから機会があれば説明に出向きたいと思っておりますし、また市の職員に対しましては、各部から各部長が市庁舎移転建設研究委員会が設置されて、各部長がその中に入っておるわけでございますので、こういった、またそれを受けまして作業部会もございます。
  そういった中でですね、各部そういった経過につきましてもですね、御説明をしながら議論を重ねていきたいというようなことで、職員に対しましても十分議論をお願いしていきたいと思っております。  以上でございます。
 
○教育長(小林英敏君)(登壇)
 

 溝口議員の2回目の質問にお答え申し上げます。  
 
  教科書の採択についてでございますが、教育委員会は各教科の研究員の研究報告、並びに人吉球磨採択地区に教科書センターを4箇所、多良木、免田、五木、人吉市では人吉西小学校に設置しております。
 そこで全教科所の展示を行い、教師及び一般の人にも広く閲覧の機会を設けております。なお必要な人にはアンケートを提出していただき、意見を述べるようになっております。以上のことを参考にして教科書の採択を行っております。
  またかえるときの理由でございますが。教科書はできるだけかえないようにしております。それは子供が慣れているということ、また教師も教えやすいという観点があるからでございます。
 しかし選定の中では研究員の発表に質問をしたり、また教育委員会の代表が議論を重ねまして、内容を見てかえることもあります。小学校の教科書は11年に採択をしておりますが、そのおりには算数と小学校一、二年生の生活課の教科書がかわっております。
  次にどういう基準で、研究委員を選んでいるかということでございますが、各教科において、専門的な知識を有した教師、また地域のバランス等も考え専任しているところでございます。  以上でございます。
 
○議長(犬童政頼君) 2番。
○2番(溝口幸治君)
 
 庁舎移転について市長から、そして部長から一定の答弁をいただきました。

 市長からは前向きにというか、環境整備も行っていくというような答弁をいただきましたので、私も心強く感じているわけですけども、経済部長のお答えがちょっと私、少し納得がいかないとこがありましたけれども。
 庁舎移転建設研究委員会というのは役所の中にできて、もちろんその研究委員の中に入っておられるわけですから、その立場でいろいろやっていただいて結構なんですけど、経済部長としては中心市街地の活性化というのは、やはり陣頭指揮をとってやらなければならないと私は考えておりますので、そういう立場から今いろいろな誤解が生じているのを、経済部長として、やはり職員の方にも誤解がないように指導をしなければならないし、また都市計画課などが回りますああいう意見徴収の場でも、いろんな意見が出てきております。
 そういうところでも誤解がないように、誤解されているところが多いと思いますので、そういうところをちゃんと部長がリーダーシップを持って、市民の方にも説明していくべきだということを申し上げたつもりでしたけれども、私の説明が悪かったのかもしれません。
  その経済部長に、これもお聞きするようなことになりますけれども、今移転の候補地の1つということで、九紺会が要望しております土地があります。
  中心市街地の活性化の手段の1つとして、庁舎を誘致したいという気持ちで活動されておりますけれども、何回も申しますように多くの市民の目には、誤解して写っているようなところもあります。
 ある場所の地権者の方だけのために庁舎を移転するということを思っておられる方も多いようですので、ここはやはりしっかりとですね、九紺会の方々にも、近隣の町内会長だとか、いろいろな各種団体、それから商工業者の方、そういう方々にもなぜ自分たちが誘致してるんだというのをですね、伝えてもらわないと、なかなか候補地の1つとしても浮上してこないんじゃないかと思っております。
  ここはやはり経済部長の立場としてですね、中心市街地の活性化というのは、もともと行政がやるもんじゃないんですよね。町の中にいる人たちがやるんですよね。
 そういうことも強い言い方になるかもしれませんけども、誤解がないように中心市街地の活性化というのは、一番大事なのはそこに住んでいる、その回りに住んでいる人たちだということも意識づけをさせていただくような指導というのは経済部長がなさるべきだと思いますので、その辺のお考え方について、経済部長にお尋ねをしておきたいと思います。

 それから教科書採択制度についてですけども、子供が使用する教科書の決め方といいますか、それからそれを選んでいる研究委員、教科書選定委員についてお聞きをいたしました。
 一定の御答弁をいただきましたけれども、教育長の言葉の中に1つ引っかかったのは、教師が教えやすい教科書を選ぶんだというような御発言がありましたけども、教師が教えやすい教科書を選んで果たして教育がうまくいくのかと、子供に何を教えなければならないかということを十分に配慮して、決めていくべきではないかなという気がしております。
  14年度から、新しい指導要綱での教育がスタートいたします。その時から使用する教科書を13年の夏ぐらいまでに決定するようにということで、そういう手順で進んでいるということを聞いております。  今回この質問を行う際に、いろいろ調査をしてまいりました。
 今までの採択の方法について多く疑問を感じております。教科書その他の教材の取り扱いに関することというのは、地方教育行政の組織及び運営に関する法律、第23条の教育委員会の職務権限の中にしっかりと明記してあります。 簡単に言うと、人吉市で使う教科書は人吉市の教育委員会が決めるということです。
 しかし、もう一方では義務教育、小学校の教科書図書の無償措置に関する法律、第13条の4項では、当該採択地区内の市町村の教育委員会は協議して、種目ごとに同一の教科書を採択しなければならないと明記してあります。つまり人吉球磨で使用する教科書は、人吉球磨の教育委員会で決めるということになっております。
 一方では教育委員会の権限をうたいながら、もう一方では教育委員会の権限に制限を与えるといったような矛盾も私は感じておりますが、いろいろ教育委員会ともこれについて議論をする中で、教育長初め教育委員会の方も私が抱いている矛盾、疑問については十分御理解をいただいていると思いますので、きょうは多くは語りませんけれども、とにかく今の教科書採択制度を決してよいものとは思えないというのは、共通の認識ではなかろうかと思っております。
  森首相の私的諮問機関であります教育改革国民会議のホームページを見てみますと、毎回の会議の議事録や、国民から寄せられる意見などが載っているわけです。
  その意見の中に、戦前戦中の反動で日本の伝統文化のよい面まで否定されてしまったと、大人が誇りや自信を失っていく、日本人であることを意識できるような教育を行うべきだといった意見も寄せられております。
  また市長が言われる、地域に自信と誇りと愛情を持つ、そういうことが今の教科書、歴史教科書を使用していては育つはずはないと、私には思えてなりません。
  また情報公開の観点から判断いたしましても、その教科書採択制度というものは十分に対応できるような仕組みにはなっていないと思います。  
 お手元に資料をお配りしていますけれども、ことしの6月熊本県議会の定例会では中学校用図書採択に関する請願書、並びに熊本県における中学校用教科書社会(歴史的分野)採択制度運用に関する請願書が出され、ともに採択をされております。
 これは熊本県内でも、教科書採択制度には関心が高いことのあらわれではないでしょうか。今までの教育や、教科書採択制度が間違っていなかったのであれば、今のような青少年の犯罪や、自分の親を平気で殺したり、自分の子供に食べ物を与えなかったりといった凶悪な犯罪が起こることはなかったでしょう。
  今月答申される予定になっております教育改革国民会議の答申の中でも、教育基本法の改正も提言されるということです。
  どうか13年度に決定する教科書は、教科書採択制度を十分に見直し、どなたから指摘があっても批判に耐えることができるような情報公開をしながら、採択に取り組んでいただくことを強く要望いたします。
  14年度から使用する教科書の採択には、多くの国民が注目していることを意識して、先ほどお話しました地方行政の組織及び運営に関する法律の中の教育委員会の職務権限の中に、しっかりとうたわれてありますので、その辺を十分意識しながら適切な対応をお願いしたいと思います。 採択制度については、以上で終わります。
 
○経済部長(猪古昭洋君)(登壇)
 
 大変失礼しました。ちょっと感違いな部分がございましたので、御説明いたします。  

 庁舎移転につきまして、一部の九紺会員だけのものではないというようなことで、今後リーダーシップを発揮して、町全体のためであるというようなことを説明する必要があるのではないかと、そういうようなことだったと思いますけども、これにつきましては、現在商工会議所、もちろん市ともあわせてでございますけども、市と商工会議所等で協議をしながら、市街地活性化の必要性というようなことを近隣の町内に出向きまして、説明をやっておるところでございますので、そういった中で協力をお願いするような方向で、今後とも進めてまいりたいと思っております。  以上でございます。
 
○議長(犬童政頼君) 2番。
○2番(溝口幸治君)
 
 経済部長に御答弁をいただきました。

 会議所などとも連携を図って、説明をしていくということを言われましたので、一安心したわけですけども、経済部長としては庁舎移転建設研究委員会、並びに中心市街地活性化については、指導的な役割ということで非常に大切な任務といいますか、重要なポジションにいらっしゃると思います。
 いわばまちづくりのキーマン、人吉市の鍵を握る人になられたのではないかと私も思っております。聞くところによりますと退職まで、後2年と聞いておりますので、きょう思い切って質問をぶつけたわけですけども、残りわずかとは申しませんが、貴重な2年間を人吉市の未来へ向けてですね、努力していただくことをお願いしたいと思います。
  最後に市長にお尋ねをしたいのですが、庁舎移転建設研究委員会、結論を出す時期といいますか、非常に市民も興味があるところだと思います。
 先ほどから中心市街地の話をしておりますけども、その方たちは一日も早くという声があります。しかし一方では町村合併、それからあらゆる財政的な問題も含めて、そう慌てて結論を出せる問題ではないといった認識をお持ちの方もいらっしゃいます。
  そういった難しい局面に差しかかっているわけですけれども、市長としてはいつぐらいの時期に結論といいますか、方向性を出されるおつもりなのか、お聞きしたいと思います。
 
○市長(福永浩介君)(登壇)

 
 検討委員会の結論を出す時期でございますが、今溝口議員はうちの経済部長が後2年ということでございました。
  実は、私たちも後2年でございましてですね、その間にどうするかというような議論が、この後高まってくるだろうと思います。
  そういうこととは別にいたしまして、助役、委員長に対しましては、粛々と進めてほしいと、何年何月までに、どういった結論というふうなことは一切求めていません。
 先ほど助役が申しましたような段取りで、作業部会も含めて、あるいはまた私どもも作業部会が仕事がしやすいような環境づくりを務めてするというような段階で、それこそ本当に時代の変化を先取りし、今議員が申されましたような市町村合併という問題もございます。
 そういったありとあらゆる部門、それとITの時代にどう備えていくか。あるいはより一層議会活動がしやすいように議場の広さ、あるいは情報公開のためにも傍聴席をどうするか、いろんな課題があるわけでして、そういったものを十分に幅広く検討をしてもらいたいというようなことを申しているところでございます。
 
○議長(犬童政頼君) 2番。
○2番(溝口幸治君)
 
 時期については、明確なお答えはいただけませんでしたけれども、この問題に対する取り組みを見ておりますと、助役初め皆さんはそう長々とだらだらと議論されるような方たちばかりではないと思っておりますので、早い時期に方向性が出るんじゃなかろうかと思っております。
  どのような結論が出るにいたしましても、特に声を挙げておられます中心市街地活性化に取り組んでおられます皆様方には十分に説明ができるようなですね、議論を心がけていただきたいと思います。
  私も後2年です、精一杯頑張りますので、中心市街地の活性化、そして庁舎移転について執行部の前向きな取り組みに期待をいたしまして、質問を終わりたいと思います。  終わります。