2002年12月議会報告 log

2002年12月

○2番(溝口幸治君)(登壇) 
 
  おはようございます。
2番議員の溝口です。

 本日は少子化対策、そして真の男女共同参画社会を目指しての2点を通告しております。どちらかと言えば、これまで消極的であった、あるいは腰が引けていた少子化の問題、子育ての問題、実は昨日お昼2時45分に3,262グラムの男の子が実は生まれまして、父親になりました。これから、子を持つ親としてもですね、少子化、子育ての問題にも積極的に取り組める環境が整ったと思っておりますので、本日早速子育ての問題について質問をさせていただきたいと思います。
 さて、少子化の対策の一つとしての子育て支援は、今やどこの自治体も重要な課題の一つであります。この問題については、決定的な政策が存在するわけでもなく、大変難しい問題でもあります。きょうは具体的な政策について細かく議論をさせていただくというよりも、基本的な考え方についてお聞きをしたいとおもいます。最近では女性の社会進出に伴い、働く女性のための子育て支援が進んでいます。しかし、専業主婦に対する子育て支援は軽視される傾向にあります。今国会で議論されております配偶者控除の廃止などはその一例のようです。そこで市長にお聞きをいたします。家事や子育てに専念する人が自信を持って専業主婦でいられるような対策も講じる必要があるのではないかと思いますが、いかがお考えですか。
 次に、他の自治体では子供が生まれたら祝い金を出すところもありますが、子育てをしている世代に金銭的な支援をすべきではないかと、それが少子化対策につながるといった意見があります。その一例が今回出されております乳幼児医療費就学前まで無料化実現を求める陳情でないかと思われますが、その陳情について深く質問するのではありませんが、その子育てをしている世代に金銭的な支援をすることが少子化対策につながるといった、そういった考え方について市長はどのようにお考えなのかお聞きをしておきます。

 次に、真の男女共同参画社会を目指してということですが、この男女共同参画社会については6月にも質問させていただきました。その時に、一生懸命に頑張る女性があらゆる分野で活躍をする環境整備が必要であることは認識しているということを前提にしながらも、行き過ぎた男女共同参画社会、行き過ぎは日本、あるいは人吉球磨の伝統や文化までも否定しかねないといった指摘をさせていただいております。この男女共同参画社会、男女が共同して参画する社会、なかなか質問をするにも難しい課題でありますが、こういった問題に異議をとなえますと女性の社会進出を邪魔をするものだとか、女性の敵だといった言われ方もするようでございますが、男性の側からはあんまりせからしかでさわらんでいっちょこうというような雰囲気もあるように感じております。しかし、この問題は全国的にもさまざまな議論がなされ、問題の提起がされております。男女共同参画社会、世の中の流れだからといった安易な考えで実施をしていくならば、取り返しのつかない国家を揺るがす大変なことになりかねないんじゃないかと考え、再度質問をいたします。
 さて、国会でもこの問題について取り上げられているようです。お手元に資料としてお配りしておりますが、11月13日、産経新聞の中でジェンダーフリー国会で論議、「性差否定ではない」と、福田官房長官らがお答えになっておりますが、国や地方自治体の男女共同参画行政やジェンダーフリー教育は男らしさ、女らしさや性差そのものを否定するなど、偏っているのではないかという批判が高まっている。12日の参院内各委員会でこの問題が取り上げられ、男女共同参画担当省の福田康夫官房長官らは「性差を否定するものではない」と答弁をしたということが触れられております。
 基本法の精神というところでですね、男女が互いの違いを認めて尊重しあうのが基本法の精神ではないかと、男らしさ、女らしさを否定することが基本法の精神ではないはずだといった質問もなされております。その新聞記事の中に、2枚目の中ですが、性差否定じゃない、徹底ということで内閣府が自治体に通知を出しております。男女共同参画行政が男らしさ、女らしさの否定ではないかと批判される問題で、内閣府は14日性差否定ではないとの趣旨を徹底する文書を都道府県に送ることを決めたと、内閣府は従来の市政を確認するだけとしているが、共同参画の意味づけで混乱する自治体の行政がかなり是正されそうだということで、下の方にですね、12日の参院内各委員会で福田康夫官房長官、米田建三閣府副大臣、板東真理子内閣府男女共同参画局長が、1つ、政府が目指す男女共同参画社会は男らしさ、女らしさの否定ではない。2番目に、ジェンダーフリーという言葉は公的用語ではなく、男女の区別をなくす意味ではない。3番目に、教育現場などで誤解を生まないようにしたいとの立場を明らかにされたというようなことであります。
 今回、この議論を見てみますと、6月に私が市長に質問をさせていただいたときの答弁、その中でですね、市長はこのようにおっしゃっています。「基本的に、私がこの男女共同参画社会について考えていましたことは、極めて俗な言い方でしょうけど、男は男らしく、女は女らしくというようなことがまず大事かなと、ただ、それは私なりにある程度の奥行きを持って表現をしたつもりですが、担当の係長が市長、男女共同参画社会においては、男は男らしく、女は女らしくというのは禁句ですと言われてびっくりしたわけでございます。」というような答弁をされております。この辺にも少し関連をしてくる国会での論議かなと思っておりますので、この国会での論議について、市長のお考えをお聞きをしておきたいと思っております。
 次に、このジェンダーフリーという言葉についてですが、内閣府の板東真理子男女共同参画局長はジェンダーフリーという言葉は、国連も日本の方でも使っていない公的用語ではないと指摘をされています。もちろん、熊本県男女共同参画推進条例にも使用されておりません。このジェンダーという言葉については、6月に、これも担当の部長に質問をさせていただきました。「ジェンダーフリーとジェンダーイコールの違いは、どういうものですか。」というような趣旨で、お聞きをしましたけども、答弁を聞いて、私どもも、恐らくこの議場にいらっしゃる方も何のことかよくわからなかったし、説明された部長もあまりよくわかってらっしゃらなかったんじゃないかなという気がしております。そこでですね、この際、こういった公的用語ではない言葉をですね、人吉市では一切使わない方がいいんじゃないかと、ホームページにも広報にもジェンダー、ジェンダーイコール、ジェンダーフリーといった言葉が出てまいりますが、公的用語ではない、そういった言葉を使ってですね、この参画社会を推進するのはどうかなという気がいたしますので、そういう言葉を使用しないでもいいんじゃないかなということをお聞きをしておきたいと思います。

 次に、現在庁舎内に基本計画策定部会があります。基本計画はいつまでにどのような課程で作成をされるのか。その場合、市民の意見はどのような手段で反映をされる予定なのかお聞きをいたします。

以上、1回目を終わります。
 
○市長(福永浩介君)(登壇)
 
お答え申し上げます。
 まず、少子化対策でございますが、きのうパパになられたそうで、まことにおめでとうございます。元気に健やかに成長されますことを期待いたします。
 そういうことで、現在の自民党の税制調査会でいろいろ検討している、そのような税制改革にも言及されましたけれども、確かに少子化対策につきましては、それこそありとあらゆる手だてをもって対策を講じていくというようなことが必要と思います。したがいまして、金銭的な部分に関しましても、これは議会に十分相談をして、またいろいろ意見をお伺いしなきゃなりませんが、そのような方向は決して否定されるものではないと、そのような深刻な状態だというふうに思います。将来の年金に関しましても相当厳しいような見通しが示されますように、少子化対策につきましては真剣に考えるべきだと、このように思っております。
 この金銭的な部分というようなものも含めてですが、私はかねてからですね、こんなことを言ったことがあります。人吉市の鶴田団地とか、あるいは願成寺辺に4階建て、5階建ての市営住宅があります。高齢化社会を迎えましてですね、市営住宅にお住まいの高齢者の方々はやはり体力的に見ましても1階か2階にお住まいの御希望が多いようです。そうしますと必然的に若い人たちは3階、4階、5階というふうになってきまして、実際問題、小さなお子さんの手を引いて、また大きなお腹をしてですね、市営住宅を4階、5階まで上がっていくことは本当にこれは肉体的に大変だろうと思いまして、かねてからそのような公営住宅にもエレベーターの設置を是非補助対象にしろというようなことを、私はずっと言うてまいりました。最近そのようなことが補助対象になってきたようですけれども、私はその辺もですね、少子化につながっていく大きな政策的な欠陥があったんではなかろうかと、こう思います。よって、公営住宅の場合もお年寄りが下に住んで、若い人が上じゃなくて、上に住みたいお年寄りもいらっしゃるでしょうし、下に住みたい若い夫婦もいらっしゃるでしょうし、そのようなもう少しこう何と言いますか、規制を緩和したような住宅政策が必要だなと、こういうふうなことを申し上げているわけでございまして、今後もそのような市内の高層住宅を改築する際には、そのようなことにつきましても議会と相談していきたい、あるいは入居者とも相談をしていきたいと、こういうふうに思っております。ただ、その場合現在みたいな階段方じゃなくて、こういうふうにこうなりますので、その辺の利用者のですね、お気持ちに何とも十分お聞きする必要はあろうかと思います。

 それから、男女共同参画社会でございますけれども、これは溝口議員おっしゃいましたように質問する方も大変難しい、答弁も非常にまた難しいわけでございます。この問題について私が直面しましたのは、議員もおっしゃいましたように男らしさ、男は男らしく、女は女らしくというのは禁句だと言われて、この問題の難しさを直感したわけでございます。しかしながら、最近性差を否定するのではない、肯定するとも言ってませんけれども、そういったような男は男らしく、女は女らしくというとこがどうも禁句ではないような感じになってまいりました。そこで私は従来から申しますように、じゃあ、男らしさはどういうものだと、女らしさはどういうものだと、こういうふうなことになってまいります。で、今NHKの大河ドラマの利家とまつは、これはかなり男女共同参画社会を意識して番組をつくっているような気がいたします。来年度は宮本武蔵でございます。宮本武蔵とおつうさんの関係は、じゃあ、はたして男女共同参画社会なのかと、見方によればそうかもしれませんが、しかし、そこで吉川英治氏が一番言いたかったことは、宮本武蔵の男らしさ、おつうさんの女らしさ、これを表現したいという本だと思いますので、この辺をNHKがどういうふうに表現して、役者さんがどういうふうに演技されるのか、大変興味深いものがございます。また、来年からそのような放送がされますので、折に触れましていろんな意見交換ができればと思います。そして、この男らしさ、女らしさというのは、ただその腕力が強いとか、優しいとかいうものとは全く違うわけでして、何といいますか、それぞれのですね、男性であっても、女性であっても、歳にふさわしい常識があって、歳にふさわしい風格があるということが大切だと思いますし、その男側から女性に対しまして期待することはいろいろあるわけです。現在も相当頑張っていらっしゃる方が多いわけですけれども、その方々に対しまして、もっともっと向上心に燃えてですね、知識の領域を広げるという努力をしていただきたいと思いますし、その今持っておられる自信とか決断力、そういったものに加えてですね、女性として慈愛に満ちた美徳があるわけですし、その辺にもっと自分自身で自信をお持ちになって人間社会の論理とか倫理観とか、そういったものの向上に大いに寄与していただきたい。もっと、やはり倫理観というのは男性よりか女性の方が本能的にすぐれている部分があるわけですから、そういったものに大いに自信を持ってですね、活動の範囲を広げていただき、この世の中全体が仲よく助け合っていけるような、そういう社会の構築に貢献をしてもらう、こういうことが大切だと思います。そういったことで、この後もいろんな女性とあるいはいろんな女性団体と話をする機会を求めていきたいと思いますが、いわゆる女性の持っている慈愛に満ちた母性愛というような、そういったものはぜひ大切にしていただけるように、男サイドもですね、十分そんなことについても認識を深めていく必要があるかなと、こう思います。
 ジェンダーフリーとかいう言葉でございますけれども、どうもこういった福祉の部分になりますとカタカナが多いわけでして、どうもカタカナでいうと、特にお年寄りに対応するような諸事業、諸プランをですね、カタカナが多いというのはやはりそれだけ日本の福祉の行政がおくれておったのか、あるいは適当な言葉がないのかわかりませんが、なるべくカタカナを安易に使うということじゃくてですね、もう少しわかりやすい言葉、そういうものについて適正なものをやっていくということは十分努力せないかんと思っております。また、基本計画等につきましては、担当の部長がおりますので、そちらの方からお答えさせていただきます。
 
○企画部長(稲石康夫君)(登壇) 

 
 おはようございます。それでは、溝口議員の御質問にお答えいたします。

 まず、基本計画を策定しておりますが、その課程について、またその中で市民の皆様の意見をどう反映させていくかという御質問ですが、現在、色々な分野における男女共同参画社会を推進するため、関係課長15の課長からなります男女共同参画推進委員会を設け、その下部組織として、4月に15人の中堅職員からなる策定部会を設けております。そこで、男女共同参画に関する法律等や研修を人吉市の現状などを検討いたしまして、市内、また市内の各分野から参加いただいております男女共同参画推進懇話階委員の皆様方からも御意見を伺いながら現在素案づくりに取りかかっております。今後、その中でいかに市民の意見を取り組むかということでございますが、これらの素案をもとに女性団体など、各種団体の協議や校区懇談会を開催したり、広報誌等による意見募集などを実施しまして市民の皆様の意見を反映させたいと考えております。

 また、先ほど市長がお答えしていただきましたが、公的な用語でない言葉を使うことという御質問でございますが、今後検討をさせていただきたいと思っております。
 以上でございます。
 
○議長(杉本春夫君) 2番

○2番(溝口幸治君)(登壇)
 

 2回目です。

 少子化対策について、市長に御答弁をいただきました。少子化対策は真剣に考えていかなければならないということで、住宅政策についてのお話を例として挙げていただきました。今、マスコミとかメディアではですね、専業主婦というのは社会に貢献していないかのような言い方をされる部分もございます。働かなくてはいけない、働くことがいいことだというふうに信じ込まされている女性も意外と多いというふうに聞いています。女性が男性と同じように働く環境を整備することが少子化対策になるといった考え方もあるようですが、もちろん、その女性が男性と同じように働く環境をつくることはもちろん大切ですが、それが少子化対策につながるといった考え方があるのは少し私も気になるところですが、私は女性が男性と同じように働けばですね、少子化はさらに加速するのではないかというふうに考えております。理由は当然働けば働くほど、家族よりも仕事が優先になりますし、何よりもやっぱり仕事が優先になってくると、そういった場合、その子供をつくろうとは思わなくなるんではないかなというふうに考えているところでありますが、これは市長か、部長か、どちらかでもいいですが、そのあたりについてですね、どのように考えていらっしゃるのか、お聞きをしたいと思います。
 次に、子育てをしている世代に金銭的な支援をするということで、陳情書の例も交えながら、考え方についてお聞きをしましたが、私は金銭的な支援をしたからといって、それが少子化対策につながるとは思っておりません。その支援の仕方もいろいろ、金銭的な支援もあるんでしょうが、そればかりでは、この少子化対策は完結しないんじゃないかと思っております。この乳児医療のですね、就学前まで無料化の問題については先輩の別府議員ともいろいろ議論をさせていただいておりますし、今回その点についても別府議員が詳しく、わかりやすく質問されるというふうに先輩から伺っておりますので、あとはこの問題については先輩にお任せをしておきたいと、そのように思います。
 男女共同参画社会についてでありますが、市長の答弁では男は男らしく、女は女らしくというのは禁句ではなくなってきたというような印象を持たれているということでありました。利家とまつ、それから来年の宮本武蔵の男らしさ、おつうさんの女らしさ、そういったものについて興味深く見ていきたいというようなことも言われましたし、歳にふさわしい常識、歳にふさわしい風格、それから女性がもっと美徳があるはずだ、その辺に自信を持って寄与していただきたいというようなことも御発言をされております。
 ジェンダーの要望については、やっぱりわかりやすい言葉を使っていく努力をしなければならない。部長の方からは検討していきたいというような御答弁がありました。
 基本計画については市民の意見を十分に反映させるということでありますから、しっかりそこの部分もやっていただきたいと思っております。

 それでは、質問に入りますが、全国の自治体でもですね、さまざまな議論がこの男女共同参画はされております。人吉市の場合、まだ基本計画策定前でありますが、進んでいるところは基本計画をつくり、条例まで策定をしているところがあります。先ほどのですね、資料の中にもありますけれども、基本法の施行を受け、自治体でも男女共同参画条例の制定が相次いだ。内閣府によると、これまで38都道府県と79市町村で施行と、各自治体とも基本法と似た趣旨だが、6月に施行された山口県宇部市の条例には誤解を招かないためとして、「男らしさ、女らしさを一方的に否定することなく、男女の特性を認め合う」という文言が盛り込まれました。逆に、千葉市では条例案の「男らしさ、女らしさという言葉に端的に表されている、性別により男女の一定のあり方を期待する意識は、歴史的文化的にも根ざしており、一方的に否定されるべきではない」といった文言が抗議を受けて、9月議会で削除されて成立をしております。また、岩国市ではですね、男女共同参画社会とは何か、立ち止まって考えてみようという市民の集い、「ちょっと待って男女共同参画」が10月に開かれております。そのように全国ではですね、進んでいるところも進んでいるなりに、さまざまな問題が出ております。人吉市の場合、基本計画を策定する前でありますが、こういった動きはですね、人吉市としても十分に参考になるはずです。一度条例をつくってしまうとなかなかやっぱり取り返しがつかない。千葉県の例でしたが、ここは入札のですね、参加資格の中に、その男女共同参画社会の推進状況を含めると、状況が推進しているところは入札に入れるけど、そうでないところ入れないといったようなのもあります。それから、農家のですね、収益の分配する家族経営協定を締結することを促進するとかですね、ちょっとこう私がいつも言う行き過ぎた条例、そういったものが制定をされているところもあります。そこでやっぱり基本計画を策定する前にですね、基本計画を策定する上でこういったところが大切ではないかと、そういったことが心がけがあれば、部長でも、市長でも構いませんが、その点についてお考えをお聞きしたいということと、もう一つは基本計画を策定した後にですね、条例までつくるというつもりがあるのかどうか、現段階では基本計画の策定というとこまでですが、どこにも条例をつくるという文言は表れてきておりません。しかし、基本計画を策定したあと、すぐ条例をつくるというふうに流れていく可能性もあるかと思いますので、その辺の条例をつくる可能性があるのかどうかということについて、お聞きをしたいと思います。
 それから、ジェンダーフリー、ジェンダーという言葉をですね、人吉市が使用することについてですが、検討していただくということで部長から答弁をいただいておりますが、この言葉の解釈についてはですね、先ほど新聞記事にもありますように男らしさ、女らしさや性差そのものを否定するものではない、否定するものだという解釈の仕方をされる方もいます。また、これは社会的、文化的に形成された性別と定義したものだと、県のハーモニープランなんかにはそういった書き方をしてありますが、こういう解釈が二とおりあるわけですね。このように1つの言葉をめぐって解釈が異なる、そういった言葉をやっぱり人吉市がですね、人吉市独自の計画、条例、人吉市独自の男女共同参画社会を進める上ではですね、こういった文言を使用するのは大変やっぱり疑問を感じていると思いますので、改めてというか、検討されると部長おっしゃいましたけれど、そういった2つの解釈がある言葉ですから、これはやっぱり使わないというふうに決めるべきじゃないかと思いますが、その辺についてももう一度お答えをいただきたいと思います。

 以上、2回目を終わります。
 
○市長(福永浩介君)(登壇)

 
 少子化対策でございますが、女性が仕事につかれると、なかなか子供も生むということが難しくなるんじゃなかろうかということでございますが、一般的にはそういうことは申せると思います。
 ただ、仕事も、この公務員の場合と、それから民間の場合も母親に対する、女性に対するその出産等々に対応する制度も違うようでございまして、やはり社会全体といたしましては、仕事と子育てが両立をするというような社会をつくっていくのが、私はいいんじゃないかというふうに思いますし、このことについて、我が国と諸外国の制度的なものに違いがあるといたしますれば、その辺についても精査いたしまして、物まねではないわけですけども、日本人の意識として受け入れるようなものがありますれば、そういった制度を充実していくというような方向、これが政治の仕事だと思います。金銭的な解決が必ずしも本質的なものではないというふうなお話でございましたが、確かにそういうふうなことは言えると思います。
 したがって、これは男女共同参画社会とも密接な関係があるんだろうと思いますけれども、女性が本当に女性として本来男にはできないようなことについて意欲を持って取り組めれるような、そういう社会づくりをしていくことが大切かなと思います。

 それから、男女共同参画社会の今後の進め方については、今部長が申し上げたとおりでございますが、最終的な方向として条例化ということについて少し申し上げますと、今担当の方でも条例化までについては考えていないようでございます。この条例もいろいろ、例えばポイ捨て条例をどうするかとか、いろんな議論が本議会でもありましたし、全国的にもいろいろあるようでございますが、私は本質的に何もかんも条例化することについては、慎重な意見をずっと申し上げ続けてまいりました。それは、昔のある人が言った言葉ですけれども、国が乱れれば法律が多くなるということでございまして、なるべく法律は少ない方がいい、条例も少ない方がいい、それであっても社会の秩序がきちっと維持されるというのがですね、目指すべく文化国家であるというふうな考え方から、もちろん必要なものは定めなければいけませんが、定めなくてもすみそうな分については定めなくても十分目的が達せられる、そういうふうなことについても考えるということが大切ではなかろうかと、こういうふうに思っております。
 
○企画部長(稲石康夫君)(登壇)

それでは2回目の御質問にお答えをいたします。

 策定に当たって気をつけているっていうものは、どういうものがあるかということでございますが、強制するというようなものにならないようにできればなと思っております。
 それから、用語について2つの解釈があるので使わない方がよいのではないかということでございますが、まず、その前に解釈についてこれから十分勉強をさせていただきたいと思います。それから、使う、使わないかの検討をというふうに考えております。
 以上でございます。(「議長、2番。」と呼ぶ者あり)

○議長(杉本春夫君) 2番 
 
○2番(溝口幸治君)
 
 少子化対策については、仕事と子育ての両立する社会を目指すべきだと私も全く同感でありますが、もう一つ市長の方から、女性が女性として本来、男性には取り組めないことに取り組める環境を整備する必要があるというような御答弁をいただきました。少子化対策の考え方については、今まで、仕事と子育てを両立する環境を整えることが必要だという考え方が先行しているような気がしてまいります。もちろん、それも重要でありますが、多くの市民の方々から意見を聞くとですね、本当は家事や子育てに専念できる環境も望んでいる方がたくさんいるというのが私の実感であります。その家事や子育てに専念できる環境を整えていただくことが少子化対策につながるんだよというような多くの母親の人からの意見も聞くところであります。子育ては大変な仕事だと思っております。特に母親は24時間休む暇がありません。子供を生み育てるという営みは命を生み育てるというかけがえのない尊い仕事です。男性側もですね、やっぱり子育てがどんなに価値の高い仕事かというところの認識がやっぱり少し足りないのかなというのも、私今回感じました。今後もですね、子育ての環境整備については、家事や子育てに専念する人が自信を持って専業主婦でいられるような、こういった対策もあわせてですね、仕事と家庭の両立とあわせて進めていただくことをお願いをして、この問題については終わりといたします。

 続きまして、男女共同参画社会の方ですが、条例制定については今のところ考えてないと、国が乱れれば法律が多くなると、市長がいつも言われております条例についての考え方というか、それが一貫しているということで、私も条例までつくる必要はないだろうという考えている者の1人でありますので、安心をしたところであります。
 それから、ジェンダーフリー、その前に基本計画のポイントですね、これは強制することのないようにというか、押しつけることのないような計画にしたいということ、そういう理解でよろしんですね。わかりました。
 それから、ジェンダーフリー、ジェンダーの言葉については勉強していきたいと、担当の部長にしてはいささか疑問を感じるような御答弁でありますが、どんどんどんどんジェンダーという言葉が一人歩きをしているわけですね、ジェンダー、ジェンダーイコール、ジェンダーフリーという言葉が一人歩きをしております。先ほど申しましたようにですね、この言葉の解釈がやっぱり2つあるということを十分やっぱり認識をしていただきたいと思っております。人吉市がですね、そういったこう性差を完全に否定するんだという考え方をとっているということを申し上げているんじゃなくて、人吉市は人吉市の担当者の方が十分に考えてですね、やってらっしゃるということも十分わかっております。しかし、人吉市はそうしてても、全国では違った解釈をして進めている方も多いということをぜひ部長も御認識をいただきたいと、このジェンダーフリーの思想の背景にはですね、幾つか心配される点がございます。
 前回の質問のときも申し上げましたが、女はこれまで男によって虐げられてきた哀れな存在だったという歴史に対するですね、蔑視があるというふうに私も感じております。前回の講師のお話でもそうでした。女性は今までずっと虐げられてきたんだと、そういった歴史館を持つ方がいらっしゃるということです。それから、その日本の女性のですね、伝統的なあり方、行動様式、先ほど市長が言われました美徳、こういったものがですね、すべて差別の結果として否定されてしまうというような問題もあります。それから、男女の間には厳然として性差が存在し、それを否定するとですね、児童の健全な育成を妨げることにもなると、次に、ジェンダーフリーがあたかも世界の流れのように言われますが、むしろ先進国ではジェンダー思想によってもたらされた社会の歪みを正す方向に向かっているということ。例えば、イギリスでは長年にわたる女性の社会進出の結果、母親の仕事のために置き去りの状態にされた娘たちの中から、静かな専業主婦ブームが起こっているという報告もなされております。この女性のですね、家庭回帰現象の中で出生率も伸び始めたということです。これは一部に主張されます女性の社会進出が進んでいる国ほど出生率が高いというようなことは、これは非常に疑問視をされる報告であります。この上ですね、見直しが進んでいる背景には、個人主義を徹底するあまりに離婚の増加、離婚の増加によって家庭の崩壊、それに伴って少年非行、犯罪、家庭内暴力、児童虐待が増加するという先進国共通のですね、病理がこの裏にはあると言われております。日本でも自民党のですね、少子化問題小委員会の対策思案の中で性差を否定するような行き過ぎたジェンダーフリーなどの考えが少子化対策に与える影響を排除するというふうに明記をされたそうです。ジェンダフリーなどの考え方が少子化対策に与える影響を排除すると、そういったものを明記されたというふうに聞いております。
 現在の人吉市が進めている男女共同参画社会では、当然このようなジェンダーフリー思想、私が今申し上げたような背景があると思っておりませんが、言葉の解釈が2とおりある以上、そのような思想があると思われるおそれもあります。そこで、そのあたりをですね、やっぱりしっかり人吉市はこういう男女共同参画社会を目指すんだということを、今一度、市長の方からお聞きをしておきたいと思います。
 
○市長(福永浩介君)(登壇)
 
 溝口議員もよく勉強されているようで、私もアメリカの社会でも大分変わってきたというような情報を耳にしたことがあります。よって、こういうことで女性の社会進出が及ぼすプラス面、マイナス面、これはまた歴史的にもいろいろまた繰り返されるようなこともあるわけでしてですね、その辺についても多面的に検討をいたしまして、市民各界、各層の御意見等も十分に拝聴をしながら、いい計画ができるように努力してまいりたいと思います。(「議長。」と呼ぶ者あり)
 
○議長(杉本春夫君) 2番  

○2番(溝口幸治君)
 
 過去のですね、先進諸国で大胆な国家再生のための大改革を成功させた政治リーダーたちは共通の政策があるというふうに本の中に載っておりました。それは教育の正常化、家族の再建、国民の道徳の再生、この3つであるというふうに書かれておりました。今回、少子化対策、それから男女共同参画社会、質問させていただきましたが、家庭という一つの日本の基本というか、国の基本ですね、こういうのに少なからず影響を与えるような政策であります。家庭が崩壊すると国家が崩壊するというふうにも言われております。男女共同参画社会の推進が改定崩壊につながるという大げさなことを言うつもりはありませんが、慎重によく考えてですね、進めていかなければ、その可能性が含まれているというふうに私は考えております。女性の社会進出、そのものは非常に望ましく、男女平等の世の中をつくるためにも女性の声を社会に反映する必要性を多くの人々が感じております。しかし、欧米にいたってはですね、男女ともに個人主義を徹底するあまり、何より大切な家族の絆が崩壊をしていくという問題が増加していることも忘れてはならないと思っております。女性の社会進出イコール家族の崩壊という構図は女性の柔軟で豊かな発想をもってすれば、必ず回避できる問題だと思いますが、最後にですね、この男女共同参画社会を進める上でも、ひょっとしたら男女共同参画社会を超えたところかもしれませんが、家族の結びつきというか、家族の大切さ、家族の絆の大切さというようなそういったものをですね、やっぱり教えていく、実践していくような政策も考えていく必要もあるんじゃないかと思いますが、その点について市長にお伺いして質問を終わりたいと思います。

○市長(福永浩介君)(登壇)
 
 そのとおりだと思います。これは、以前もここで申し上げましたが、私の心の師であります福沢諭吉が文明論の概略というところで、「一身独立して、一家独立して、そして国家が独立する」と、こういうことを言ってますけれども、確かに先ほど、私はアメリカのことを触れましたけれども、かなり家庭内が崩壊をして、離婚が多くて、子供さんたちが、高校生が銃を乱射するとか、かなり乱れた部分があった。そういったものから、かなりまた世の中、アメリカの社会も変わってきたようでございまして、例えば未成年の女性の妊娠がかなり減ってきたとかですね、しかしながら我が国はまだまだ心配な点はないわけではないですけども、そういった点ではまだ秩序が保たれているようでございますので、それこそ多面的にいろいろ検討をですね、加えながらこの問題について対処してまいりたいと、こういうふうに思います。したがって、今後も担当の方から、あるいは議員、また市民各界、各層にいろんな意見を拝聴してまいるようなことがあろうかと思いますので、どしどし、こうしたらどうかというような提言も含めましてですね、御意見をお寄せいただければ幸いというふうに感じます。