日々雑感みぞぐち幸治のひとり言

緊急出荷停止宣言

2022年2月2日 (水) 07:53

おはようございます。昨日、熊本県は熊本生まれ、熊本育ちの純粋な熊本県産のアサリが2月11日以降に市場から姿を消す、「県産アサリ緊急出荷停止宣言」を行いました。つまり2月11日以降に熊本県産と表示してあるアサリは偽装である確率が非常に高くなります。この問題は1月22日に報道特集で取り上げられようで、翌日、小泉進次郎代議士からお電話で「地元の反応はどうですか、熊本県の取組みどうなっているのですか?」との問い合わせもあり、高い関心を示されました。生まれた時から海が見えない地域に育った私は当然、即答もできませんでしたので、早速、同僚の県議や県の担当者から話を聞きました。その結果、昨日からの報道の通り、約20年前からアサリの漁獲量が減少していることに連動して、中国や韓国から大量のアサリが輸入されてきたこと。これをこのまま中国産や韓国産で売れば全く問題はないのですが、熊本県産を表示する場合、いわゆる原産地表示については(通称 長いとこルール)水産物を2カ所以上で生育した場合、最も生育(蓄養)期間の長い場所を原産地として表示できるルールがあるため、中国や韓国から持ってきても、ルールに則って熊本の海で生育(蓄養)して熊本県産を表示すれば、これまた問題がないのですが、今回の件は、ルール通りやっていない業者(多くは県外業者)中には全く、熊本を介さずに輸入された下関港から直接、市場へ流通させている業者もいるのではないかとのことです。

この事実を知って私がやらなければならないと思ったことは大きく4点です。一つは県や県魚連、漁協組合が組織的に偽装に関わっているという疑念をはらすこと。二つ目は熊本ブランド、熊本県産のイメージを低下させないような取組み、三つ目は正直者がバカを見ないような悪徳業者への厳しい対応。四つ目は国と連携して法整備の見直し。

昨日から知事の強いリーダーシップの下に県の取組みがスタートしました。私も地元の国会議員や小泉代議士にも相談しながら、また県の関係各課とも意見交換をしながら、この問題に取組んでいきます。

PS 写真は記事とは全く関係のない天草産の牡蠣です。とても美味しかったです。