日々雑感みぞぐち幸治のひとり言

台湾訪問2

2025年11月26日 (水) 06:12

『11月の訪問』

11月10日から13日までの熊本県議会教育警察常任委員会で台北市を訪問しました。

台風の影響で若干の予定が変更になりましたが、充実した視察となりました。

また今回の最大の目玉は、「台湾市政府教育局とのMOU締結式」に出席することでした。

台湾との教育分野での交流を促進する上でとても良い機会となりました。

主な視察先は

①台北市政府警察局

②芝山巌公園

③静宜大学オンライン交流会

④台北市政府教育局

印象的だったのは芝山巌公園でした。

平井数馬は宇城市松橋町の出身で、濟々黌を16歳で卒業後、九州学院で中国語を学び、

1895年に台湾総督府の学務部員として台北の芝山巌学堂で教鞭をとりました。

短い滞在期間の中で『軍隊憲兵用台湾語』や『台湾語』といった会話帳を編纂し、日台間の語学教育に貢献しました。

しかし、翌年の1896年1月1日、平井数馬を含む6人の日本人教師が、台湾の士林地区で武装集団に襲撃され、全員が殉職しました。

この「芝山巌事件」は台湾の教育史において重要な出来事として記憶され、彼らは「六氏先生」として現在でも台湾の教育界で敬愛されています。

このこのは同僚の南部隼平県議会議員の質問で詳しく知り、今回の視察に繋がりました。

南部議員は質問の中でもこのように述べています。

「こうした熊本にゆかりのある戦争や教育の歴史は、県内でも広く知られているとは言

えません。しかし、熊本の子どもたちが過去の出来事から学び、未来を切り拓いていくた

めには、県出身者や熊本に深く関わる出来事について、教育の中で触れる機会をつくる必

要があると考えます」

全く同感です。

熊本の子供達が修学旅行等で訪れる機会が増えることを期待したいと思います。

今回の訪問の時にはくま川鉄道の方々、球磨工業高校の先生方、球磨焼酎酒造組合、観光協会の方々がそれぞれのミッションで台湾を訪問されていました。

とても身近で親しみやすい台湾との交流はますます進めていく必要があると思います。

政治、経済、民間交流、様々な分野で交流が促進するように、これまでの経験をさらに活かしていきたいと思います。