日々雑感みぞぐち幸治のひとり言

犠牲のもとに安全、安心があることを忘れてはいけない

2008年8月27日 (水) 16:45

午後4時40分。事務所でブログ作成画面を開く。
昨日の川辺川ダム建設促進大会について少しだけ書いておきたい。
別に、大会の詳しいことについて書くつもりはないが、念のために書いておきたいことがある。

大会に多くの建設業に携わる方々が出席されていた。
何も知らない方が新聞を読むと、「巨大な公共事業に携わる方々が利権のために動員されて出席した」と解釈されそうな記事があったそうだ。

洪水警報時、あるいは洪水が発生した時、河川の最前線で地域住民の生命・身体・財産を守る活動をする方々は、地域の消防団や建設業従事者の方々であることを理解して欲しい。

地域の消防団や建設会社は、いざ、という時には、日頃から国、県、市町村の水防対策で取り決めた箇所にいち早く待機し作業に当たっている。

洪水被害があろうが、なかろうが、毎回、大雨や台風の時には出動することになっている。
まさに命がけの作業だ。
危険な箇所に従業員を出さなければならない会社の社長などは「何も起こらないように」と祈るような気持ちだと思うし、その家族も大変心配されるはずだ。

そんな方たちに対して「動員されて行った」など、そんな簡単な言葉で処理されることに憤りを感じるし失礼だと思う。
確かに色々な思いを持っていく方がいるかもしれないが、建設業がダム問題に一生懸命に取り組むのは、誰よりも洪水の恐ろしさや治水対策の重要性を理解されているからだ。

こんなことを書いても洪水がない地域の方々には中々、分かりづらいかもしれないが、少なくとも流域に住む方々には、このような様々な方々の犠牲があることを理解してほしい。